龍禅寺のパーカッション

Sceneken

2015年10月14日 23:18



法事(義父の一回忌)で真言宗龍禅寺を訪ねた。
静寂の本堂の中に営々と響きわたる住職の読経。
厳粛な中静かに流れる時空の響きに耳を傾け身を預けている。
こんな時に不純な私意で甚だ失礼であるが、心地良さに酔っている自分がいる。
正確に刻むリズムに乗り、無意識に身体を揺すっている己がいた。

そうか、今コンサートに参加してたのか!

徐々に、そして力強く盛り上げていく"妙鉢"のプロローグ。


寸分の狂いなく淡々と4ビートを刻む"木魚"のリズム。


本堂を支配するが如く鳴り渡る"磬子(けいす)"のエコー。


安定した発声で謳い続ける住職のボーカル。

そして、最後を締め括るように響く"銅鑼"のエピローグ。





ここは龍禅寺本堂のコンサート会場。
今日は住職のボーカル&パーカッションソロコンサート。


亡きお義父さんの一回忌をこんな浮ついた気持ちで迎えてごめんなさい。
貴方の子どもたち・孫たちは毎日元気に過ごしています。
そして曾孫たちも皆健やかに育っていますからご安心下さい。