メッサーシュミット
表題の"メッサーシュミット"、これ何のことか分かりますか?
私と同年輩の方はお分かりでしょう。
第二次世界大戦下のヨーロッパを恐怖に陥し入れたドイツの戦闘機の名前です。
【メッサ―シュミット Bf109】
当時のドイツには航空科学分野に於いて世界一を誇る技術力があり、その結集により生まれた2機種の優れた戦闘機がありました。
一つは"フォッケウルフ"、もう一つが"メッサーシュミット"でした。
⇐ (フォッケウルフ)
⇐ (メッサ―シュミット)
戦闘機に搭載されていたエンジンの優秀さがこの2機種の名を世界に知らしめることになったのです。
フォッケウルフに搭載されたのはBMW、そしてメッサーシュミットに搭載されたのがダイムラーベンツのエンジンでした。
現在ドイツが誇る2大高級車メーカー、そのエンジン性能は第二次世界大戦下に磨かれていました。
ドイツ敗戦後メッサーシュミットは航空機の生産が禁止され、代わりに手掛けたのが自動車生産でした。
KR200を主軸に3輪4輪の車を12年間ほど生産します。
しかしその後自動車の採算が悪化して1964年、主力車種KR200の生産を中止し自動車からの撤退を余儀無くされます。
メッサーシュミットKR200、カーマニアの方はよくご存知でしょう。
30年ほど前、浜松でもこの車を所有していた方がいましたが、現在日本国内で動いているKR200は数台です。
その内の1台(1955年生産)を友人ベルナールが入手しました。
今週彼が自慢気にこの車に乗って見せびらかしにきました!!
【メッサ―シュミット カビネンローラーKR200】
何から何まで驚きのクルマです❗️
エンジンスペック・サイズのディテールは記しませんが、画像を貼っておきますのでご覧下さい。
僕が驚いたことを1点記すと・・・、
このクルマにはトランスミッション機構は無くイグニッションキーを差込み左(F)に回すと前進し右(R)に回すとお後退し、前進後退何れでも時速90km出るのだそうです。
元々航空機会社だった名残が随所に見られ、特にハンドルがユニークですね。
ベルナールは、遊園地のゴーカートに初めて乗る少年のように燥いでいたのですが・・・、
彼でなくてもカーマニアならばたまらなく惹かれる興味深いクルマであることは間違いないでしょう。