表題の“アーティゾン美術館”って何処の美術館のこと？



2020年1月18日、東京都中央区京橋に新規オープンする美術館です。

東京駅八重洲口から徒歩5分ほどのところにある美術館と言ったらピンときませんか。

5年前に一旦閉館した“ブリジストン美術館”を継承する形で新たに開館する美術館です。
アーティゾンとは、「アート」と「ホライゾン」(地平線)を組み合わせた造語で、美術の多様な楽しみを提供していく、という意味を込めているそうです。

ブリジストン美術館は私にとって思い出深いところです。
会社勤めしていた頃東京出張の時に時間が空くと(東京駅から近くて便利なので)よく訪ねていました。
ブリジストンの創業者石橋正二郎氏は芸術に対する理解と造詣が深く美術品収集家としても有名で氏の収蔵品を展示するために、1952年京橋に建てられたブリジストン本社ビル内に設けられたのがブリジストン美術館でした。
石橋氏は生まれ故郷の福岡県久留米市にも石橋美術館(現久留米市美術館)を設けていまして心から芸術を愛でた方であったことがうかがい知れます。
この石橋美術館も福岡出張の折に足を伸ばして訪ねていますが、一地方都市にこんなに立派な美術館❗️ と、羨ましく思ったことを記憶しています。


【ミュージアムタワー京橋】

新しいアーティゾン美術館はアーバンスタイルの建物で、地上23階建てビル「ミュージアムタワー京橋」の1〜6階を使用して4〜6階が展示スペースになり、その面積はブリジストン美術館時代の2倍になります。


全ての展示室に柱が一本もなく、ゆったりとした気分で作品と向き合えるようです。
またより快適な時間が過ごせるように入館は日時指定の予約制を採用するそうです。

この美術館の所蔵品点数は2800点を超え、その質の高さ内容の濃さは日本有数です。


【青木繁　『海の幸』】


【ルノワール　『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢』】


【クロード・モネ　『黄昏』】　


2020年1月18日〜3月31日 開館記念展『見えてくる光景 コレクションの現在地』が開催されます。
美術館コレクションから選りすぐりの206点が展示され内31点は初公開だそうです。

初公開作品

【カンディンスキー『自らが輝く』】


“アーティゾン美術館”、会期中に東京へ出掛ける機会がありましたら訪ねてみては如何でしょうか。