東山魁夷

Sceneken

2014年03月21日 23:16


 【東山魁夷画伯】


靜岡市で開催されるもう一つの美術展『巨匠の眼 川端康成と東山魁夷』をご案内します。




 巨匠の眼 川端康成と東山魁夷
 静岡市立美術館 10:00AM-7:00PM
 4月12日(土)― 6月1日(日)



日本初のノーベル文学賞受賞作家川端康成と戦後日本を代表する日本画家東山魁夷。二人は深くかかわり合っています。
それぞれの分野で美を追求した二人は、昭和30年東山が川端の本の装丁を手がけたことをきっかけに深い親交をむすびました。
当美術展では二人の交流に焦点をあてながら、川端康成が収集した美術品とその中に含まれる東山魁夷作品、そして東山自身の作品やコレクションなど計200点余りを紹介します。

川端康成のコレクションは後に国宝指定された浦上玉堂《凍雲篩雪図》や池大雅《十便図》、与謝蕪村《十宜図》(いずれも国宝)をはじめとする古美術の名品から、昭和初期に交流のあった洋画家古賀春江や若き日の草間彌生といった前衛傾向の作品まで多岐にわたります。そして、ノーベル賞受賞を記念して東山本人から贈られた《北山初雪》をはじめとする東山魁夷の作品も多く含まれています。

 《北山初雪》

東山は川端の本のために挿絵や装画をたびたび描き、また川端は東山の画集に心のこもった序文を寄せるなど二人の交流はお互いの創作にも深くかかわるものでした。

本展では、こうした川端と東山の言葉もあわせて紹介し、巨匠たちが制作の糧とした美術を「かたち」と「ことば」の両面からひもといています。



県立美術館の『佐伯祐三とパリ』展と併せて静岡市での価値ある美術展二つ、訪ねてみましょう。

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