飯田市美術博物館
【飯田市美術博物館】
安富桜を愛でがてら飯田市美術博物館を訪ねてきました。
私の大好きな美術館の一つで何回も訪れています。
飯田市美術博物館の特徴は幾つかありますが、特に私が惹かれる訳が二つあります。
【菱田春草】
一つは、菱田春草の収蔵品点数が日本一であること。
菱田春草は明治7年に飯田で生まれて幼少期の15年間をここで過ごします。
秀逸な才能を見抜いた師の勧めで東京美術学校(現東京芸大) 第三期生として入学し画才が開花します。
同校一期生の横山大観と意気投合し国内外に創作活動を共にします。
しかし、慢性腎臓炎が悪化して36歳の若さで他界します。
37歳で自殺したゴッホは10年足らずの創作活動で1,000点以上の作品を残していますが、春草もまた短い人生の間に多くの名作秀作を残しています。
間違いなく横山大観と並んで日本画の画壇を牽引する人物の一人だったので惜しい人物を早くに失くしました。
当美術博物館では季節替わりで春草の代表作を常設展示しています。
また時々、菱田春草の秀作をまとめて展示する企画展を設けてます。
菱田春草の代表作を2点。
『黒き猫』
『菊慈童』
【藤本四八】
もう一つは、写真家藤本四八の作品収蔵点数が日本一であること。
藤本氏が戦後撮影した写真フィルム、その殆どを飯田市美術博物館に寄贈されました。
写真集『仏像を撮る』『京の坪庭』『日本の塔』など古美術を撮影した写真作品でよく知られる写真家です。
古美術写真家としては奈良(大和路)に固執して同時代に活躍した入江泰吉がいますが、藤本四八は活動幅が広く様々なジャンル(世界)を撮っています。
他にも当美術博物館の特徴として充実した青磁コレクションなどありますが、特に上記二点が私の気に入っているところです。
【飯田市美術博物館 遠景】
で、今回の訪問で飯田市美術博物館にSceneをサポート会員登録してもらいました。
"飯田市美術博物館"がScene9番目のサポート会員美術館として今後当館企画展開催の都度ご案内出来るようになりますので楽しみにして下さい。
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