前立腺癌と珈琲

Sceneken

2013年05月20日 23:48

特に男性の皆さんへ、当ブログを是非ご一読下さい。

なんとコーヒーを飲むと前立腺がんや、子宮がんのリスクが低下するそうです。さらに糖尿病、胆石、大腸癌、さらにはパーキンソン病のリスクもカットしてくれるという事で、まさに魔法のようなドリンク。これは毎日飲まずにはいられないということになりますが、ただ飲むだけでは駄目のようです。最近の研究結果によると、
・・・・・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・・
さらに糖尿病、胆石、大腸癌、さらにパーキンソン病のリスクもカット。驚くべき内容が発表されたようです。コーヒーに含まれる成分が、血圧の急上昇を抑える可能性が示唆されているようで、一説によるとインスリンレベルの有益な効果が期待できるのではないかということだそうです。また、それら成分が、抗炎症作用や抗酸化作用により癌細胞の増殖を抑える働きがあるのではないかと研究者はみているようです。


昨年10月、雑誌に上記の記事が載っていたのが目に止まりました。これまでにもコーヒーの効能に関して様々な記事がマスコミ・メディアで発表され、また紹介されてきました。
その都度話題にはなるのですが、いつの間にかフェードアウトするように忘れ去られてしまいます。
今回もその類いかとあまり注視しなかったのですが、その後同様の記事を何回か目にして気になり調べて見ることにしました。
結果精度高く濃い情報であることを知り、Sceneをよく利用して下さる泌尿器科専門医の永江ドクターに相談してみることにしました。永江Dr.は真剣に受止めて下さり、いろいろと調べて頂きました。
その結果、発端の出処などから信頼性高い情報であることを教えて下さいました。また、永江Dr.もご自分の講演会にこの内容を採り入れて解説されてます。

永江Dr.が講演会用に作成された資料がこれです。
(背景はSceneの画像を採用して下さいました。)

   -前立腺がんの予防-
「コーヒーはたくさん飲むほど良い」
(2011年5月ハーバード大学公衆衛生学部大学院が発表。)
・米国人男性4万7911人を対象に、1986年から2008年までの間に飲んでいるコーヒーの量を調査
・1日6杯以上飲む人のほうが、全く飲まない人に比べ、死に至る前立腺がんにかかるリスクは60%、前立腺がん自体が発症するリスクも20%低かった。
・1日1~3杯でも、死に至る前立腺がんにかかるリスクは30%低かった。
・コーヒーの成分が持つ抗酸化作用や抗炎症作用が影響か?


 ↓ 永江Dr.がこの資料作成にあたり参考にされた記事がこちらです。

「ハーバード大学公衆衛生学部のKathryn M. Wilson博士らが、Journal of the National Cancer Institute 2011年5月17日オンライン版に発表した研究で、コーヒーを常飲している男性は、そうではない男性に比べ、致命的な前立腺がんを発症するリスクが低いということが、明らかになりました。
博士らは47911人の男性を対象に、1986年から2006年まで4年ごとに、レギュラーコーヒーとカフェインレスコーヒーの飲用頻度と、前立腺がんなども含む健康状況調査を専門家の助力を得て継続的に実施しました。
調査期間中に5035人が前立腺がんを発症し、そのうち642人は転移性・致死性の前立腺がんでした。調査対象者のがん発症に影響を与える可能性のある喫煙、肥満、などいくつかの要因を補正した上で、コーヒー飲用状況と前立腺がんの発症に関する関係をデータから分析しました。調査対象者全体のコーヒー摂取状況は、平均毎日1.9杯でしたが、毎日6杯以上コーヒーを飲む習慣のある男性は、コーヒーを飲まない男性に比べて、18%も前立腺がんを発症するリスクが低下していました。
さらに重症度の高い致命的・転移性の前立腺がんに限定した場合は、6杯以上コーヒーを飲む男性は、飲まない男性に比べて、発症リスクが60%も低いことがわかりました。またデータから毎日1杯当たりで、レギュラーコーヒーは約6%、カフェインレスコーヒーは約9%、それぞれ前立腺がんリスクを低下させる効果を持つことがわかりました。
別の視点からリスクを試算すると、コーヒーを毎日6杯以上飲んでいる男性は、10万人当たり年間425人、前立腺がんを発症するのに対し、飲まない人では529人であり、致死率の高い前立腺がんでは、6杯以上が34人に対し、飲まない人では79人ということになりました。
博士らはコーヒーは、抗酸化物質を多く含むこと、またコーヒーに含まれるクロロゲン酸がガン発症リスクに影響を与えている可能性があるのではないかとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子」




前立腺疾患は、男性にとって加齢と共にリスクが高くなる避けて通れない課題です。
Sceneを利用されるお客様の中にも肥大症など前立腺疾患でお悩みの方が少なからず居られます。私もそろそろ気になりだす年齢なので、永江Dr.の回答が大変嬉しかったです。

私は仕事柄毎日平均6~7杯の珈琲を飲んでいます。
専門医のお墨付きを頂いた『コーヒーの効能』、是非皆さんもお含み置きください。そして活用して下さい。


重複する内容ですが、今年になって医学関連誌で次の記事が掲載されました。

コーヒーが人体に与える影響については、さまざまな調査がこれまでにもされてきたが、今度は、1日に4~6杯のコーヒーを飲むとガンになるリスクが低くなるとの調査結果が発表された。
ハーバード大学の研究チームが11万7000人のボランティアを対象に行った調査では、6万7000人の女性と、5万人の男性の健康状態を20年間に渡って記録。その結果、1日に4杯以上コーヒーを飲む女性は、そうでない女性に比べて25%も子宮内膜がんになる確率が低く、1日に6杯以上のコーヒーを飲む男性は、前立腺がんにかかるリスクが18%も低いことがわかったとか。なお、同じカフェイン飲料でも紅茶にはこのような効果がなかったため、抗がんの作用はカフェインではなくコーヒー自体にあると考えられるという。
研究者らによると、コーヒーにはぶどう糖の処理を促進したり、消炎性や抗酸化の効果があり、これらががんの成長を阻止する役目を果たしている可能性があるそう。またコーヒーは、腫瘍の成長との関連が証明されているインスリン値に対しても、好影響をもたらしていると見られている。ただし研究者らは、コーヒーを飲む際に砂糖やクリームを入れる人は、その分のカロリーがコーヒーのメリットを帳消しにしかねないことも警告している。


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