138億光年 宇宙の旅

Sceneken

2023年10月27日 22:32


岡崎市美術博物館での次回展覧会ご案内です。



今展覧会は写真展です。
が、ただの写真展ではありません。
NASA(アメリカ航空宇宙局)の画像を中心に、観測衛星や惑星探査機、宇宙望遠鏡等がとらえた美しく驚異的な天体写真を選りすぐってご紹介します。
太陽系から、銀河系内の星雲や星団、そしてさらにその先にある無数の銀河や銀河団など、多様な天体の姿を大型の高品位銀塩写真プリントでご覧いただきます。
また本展は、すばる望遠鏡、アルマ望遠鏡など国立天文台関連の大型望遠鏡による観測成果の一部を交えてご紹介する貴重な機会となります。
サイエンスでありながらアートのごとく見る者を魅了する画像の数々。
宇宙の謎や神秘を紐解く人間の英知や科学技術発展の素晴らしさをご体感ください。


私事ですが、若い頃天体観測にハマり後藤光学の8cm屈折望遠鏡を購入して観測や天体写真撮影を試みましたが、その難易度の高さに途中で挫折しました。(笑)
アマチュア天体写真家に向けたこんな言葉があります。
『天体写真は、月に始まり月に終わる』

宇宙には天体が無限にありますが、一般アマチュアが撮ることが出来る天体は限られます。
最も取っ付きやすい天体が月です。
そして、最も探求しやすい天体も月です。
一般カメラマンが、「月に始まり月に終わる」、ゆえんです。
SPC写真仲間に天体写真を専門に撮る人がいます。
彼はかなり高度の技術で星雲・星団などの写真を撮っています。
今回の写真展は、一般の人には到底撮ることが出来ないとてつもない次元の写真が展示されてそれらを観ることが出来る大変貴重ないい機会です。

天体観測が好きな方、
天体写真を撮られる方、
この機会をお見逃しなく。





【展覧会構成】
『太陽系』
惑星探査機や観測衛星による太陽系探査のハイライトに加え、 国際宇宙ステーションなどから見た地球の姿やアポロ計画の月面着陸も含めて展示いたします。
土星の大気に突入して20年に及ぶミッションを終えた土星探査機カッシーニ、太陽系最大の惑星である木星の周回軌道に22年ぶりに投入された木星探査機ジュノー、そしてかつての生命活動の痕跡等を探る火星探査車キュリオシティなど、さまざまな探査機や観測衛星がとらえた驚くべき天体の姿を、 迫力ある大画面銀塩写真プリントで間近にご覧いただけます。

【太陽観測衛星SDOがとらえたプロミネンス】

『銀河系』
太陽は銀河系に数多く存在する恒星の一つですが、 銀河系にはそのような星が1000億ともいわれる数で存在しています。星はあるときに生まれ、やがて最期を迎えます。銀河系内では、そのような星の生と死のプロセスが至るところで進行しています。
宇宙に浮かぶ星雲は、そのような星の生と死に関係したものが多くあります。 このパートでは、恒星の誕生や死に関係する美しい星雲や多くの恒星が集団をなす星団を紹介し、宇宙の神秘と美しさをお楽しみいただきます。

【「創造の柱」M16(わし星雲)】

『銀河宇宙』
私たちの太陽を含む銀河系は、宇宙に数多ある銀河の一つにすぎません。 宇宙には銀河が1000億個あるともいわれていて、渦巻銀河や楕円銀河など形もさまざまです。 銀河は「銀河群」や「銀河団」 と呼ばれるグループを構成しているものが多くあります。このパートでは、多様な形を見せる銀河の姿や、 銀河の集団である銀河群や銀河団、互いの重力で引きつけ合い 衝突・合体してしまう銀河など、宇宙の不思議に触れていただきます。

【棒渦巻銀河M83】


関連記事