生誕140年記念 石崎光瑤

Sceneken

2025年02月19日 20:34

暫く滞っていました美術館での催事ご案内❕  1ヶ月ぶりに再開します。

まずは静岡県立美術館で1月25日から開催しています展覧会をご案内します。

生誕140年記念 石崎光瑤
2025年01月25日(土)〜2025年03月23日(日)



まばゆいばかりに輝く花鳥画。明治後期から昭和初期に京都で活躍した画家・石崎光瑤(1884 –1947)が切り開いた、豊麗な色彩溢れる独自の世界です。富山に生まれた光瑤は、江戸琳派の山本光一に学んだ後、京都に出て竹内栖鳳に入門。大正5年(1916)にインドを訪れて熱帯の風物に魅せられたのを機に、絢爛、濃密な花鳥画の世界を確立しました。狩野派の障壁画など日本の古画にも真摯に学びましたが、特に、大正末期というごく早い時期に伊藤若冲に注目し、若冲再評価の先駆けになった点は重要です。 花と鳥の理想郷を目指して探求を続けた光瑤。その画業を全国規模で紹介する初めての展覧会です。

石崎光瑤の代表作『燦雨(さんう)』

インドの熱帯風景を描いたこの作品は、石崎光瑤が35歳のときに描いた代表作の一つ。大正5年から6年にかけてのインド取材旅行の成果ともいえる作品で、第1回帝展で特選を受賞。花鳥画家としての地位を築いた。この名作は海外流出寸前に、多くの関係者の尽力で奇跡的に止めることが出来た。現在は富山県南砺市立福光美術館に収蔵されている。

【石崎光瑤】

富山県福光町(現南砺市)生まれ。幼少の頃から画家を志し琳派の山本光一のもとで日本画の基本を学んだ後、京都画壇の重鎮竹内栖鳳に師事する。大正5年のインド取材旅行後、大正7年「熱国妍春」、翌年「燦雨」が連続して官展特選を受賞し新しい花鳥画を確立。以後大正・昭和を代表する日本画家として活躍した。
また、京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)教授として後進の育成に尽力したほか、冬のヒマラヤや剣岳に登頂するなど近代登山家としても名を残している。




伊藤若冲に憧れた画家“石崎光瑤”。
彼の作品を貴方の目に焼き付けてくだい。


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