SLACのメンバー戸塚ゆうさんの作品を観ていると不思議な世界に誘われる。
現実のような架空のような、実像のような虚像のような、過去のような未来のような・・・。
漠然と軽々しく使ってしまって抵抗感はあるが、ゆうさんの作品は“シュール”である。
シュールってどんな意味？　“超現実的”と訳されているが誰も正確に解説出来る人間は居ない。それほど曖昧模糊とした得体の知れない言葉である。だから戸塚ゆうさんの作品にはこの言葉が当てはまる。ゆうさんの絵画ジャンルは『シュルレアリズム（超現実主義）』に属すのかも知れない。　・・・そんな気がしてきた。

その戸塚ゆうさんの絵が昨年の浜松市立動物園のポスターに採用された。


そして今年も、浜松市動物園2013カレンダーのデザインにも採用された。



一般的に動物は、可愛らしくとか強そうにとか厳つい表情などに描くことが多い。
しかし、ゆうさんが描く動物たちの表情はどこかシュールでペーソスさえ感じさせる。
そこが彼女の絵の魅力にもなっている。











　 【シュルレアリズム画家　“ダリ”】
シュルレアリズムの画家にはサルバドール・ダリ、マックス・エルンスト、ジョアン・ミロ、ルネ・マグリットなどがいる。のちにパブロ・ピカソもシュルレアリズムに傾倒している。　何れの画家の作品もどこか惹かれるものがあり、考えさせられる作品が多い。　ゆうさんが描く作品にもそれが言える。

戸塚ゆうさん、まだまだ才能と可能性を秘めている。
将来に広がりを感じる画家。私の好きな作家のひとりである。