静岡県内の公立私立美術館の実態を(東部中部西部の)地域別に見ると、その数は圧倒的に県東部に集中し、次いで県中部である。
これは関東圏から近い観光地伊豆半島を中心に私設美術館が沢山あることが大きな要因である。
美術館の数で東西を比較すると、驚くことに県西部は東部の1/5である。
物作りに特化した産業都市浜松を核とした県西部は芸術文化は二の次に回されて来た経緯は否めない。
でも、県西部にももう少し文化・芸術の薫りがあっても良いのではなかろうか。
【紅梅の背景に山之内一豊の掛川城】
県西部にある数少ない美術(芸術)館の中で私が一番オススメしたいところは掛川市にある“資生堂アートハウス”。
まずロケーションが良い。
掛川ICから車で5分程度で行けて、周囲は緑が多く清楚で閑静な環境下にある。
建物が機能的でスマートで洗練されている。
そして企業(資生堂)所蔵の豊富な優れた美術品を無料で鑑賞させてくれる。
県外や遠方からわざわざ美術鑑賞を目的にここを訪れる人が多い中、気軽に利用できる私たち県西部の人間にとってラッキーで大変恵まれている、と思う。
地元在住の人間としてこの美術館を大事にしたい。
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