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ヴンダーカンマー

豊田市美術館での2024年最初の催事ご案内です。

ヴンダーカンマー


“Wunderkammer(ヴンダーカンマー)“と言う言葉、ご存知でしょうか?
ドイツ語の“Wunderkammer”、辞書で調べると“奇跡の部屋”とあります。
現代の博物館の前身ともなっている博物陳列室のことで、「驚異の部屋」もしくは「不思議の部屋」と訳されます。
15世紀にイタリアの諸侯や有力貴族によって作られ始め、16世紀にはドイツ語圏に伝わり、王侯貴族だけでなく学者や文人の間でも作られるようになりました。

“ヴンダーカンマー“をテーマにした催事『未完の始まり〜未来のヴンダーカンマー〜』が今月20日(土)から豊田市美術館で開催されます。

絵画や彫刻に加え、動物の剥製や植物標本、地図や天球儀、東洋の陶磁器など、世界中からあらゆる美しいもの、珍しいものが集められた「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)」。15世紀のヨーロッパで始まったこの部屋は、美術館や博物館の原型とされています。それは、見知らぬ広大な世界を覗き見る、小さいながらも豊かな空想を刺激する展示室でした。しかし、大航海時代の始まりとともに形成されたヴンダーカンマーには、集める側と集められる側の不均衡や異文化に対する好奇のまなざしも潜んでいました。
グローバル化が進み、加速度的に世界が均質化していくなかで、今改めて文化や伝統とはなにか、また他文化や他民族とどう出会うかが問われています。かつて「博物館行き」は物の終焉を意味する言葉でしたが、今回作品展示する5人の作家たちは、歴史や資料を調査・収集し、現代のテクノロジーを交えながら、時を超えた事物の編み直しを試みます。
美術館の隣に新しくできる博物館の開館にむけて開催する本展では、文化表象の実践の場としてのミュージアムの未来の可能性を探ります。

ヴンダーカンマー
ヴンダーカンマー
ヴンダーカンマー



昨年7月、当ブログ“博物館建設ブーム⁉️”で豊田市博物館が来春開館することに触れました。


豊田市美術館の今回の催事は、豊田市博物館開館に向けての企画展です。
美術館、そして博物館のあり方と今後の方向性を問う内容だと思います。

美術館・博物館に出掛けることがお好きな方は見逃せないでしょう。
期間は長く、1月20日からGWの5月6日まで開催されています。
豊田市博物館の開館予定日は4月26日です。
期間最後の10日間(GW)は両館のコラボ展になるのでしょうか?

【豊田市博物館(仮) イメージ図】
ヴンダーカンマー
ヴンダーカンマー
ヴンダーカンマー


美術・芸術文化を愛でる皆さん、今後益々豊田市から目が離せません。



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