
今年は私の運転免許証書換えの年です。
それなりの年齢になったので先週こんなところに行って来ました。

高齢者は特に視力測定を厳格に行うことが義務付けられています。
静止視力・動体視力・夜間視力・視野角度の4項目で測定を行います。
私の結果(成績票)はこれ❗️

当日受講者は18人ほどいました。
高齢者講習会ですから70歳以上の人ばかりで、中には80歳以上の方も何人かいました。
検査結果が全員に渡された後、検査官が突然私を呼び止めます。
「小倉さん、測定結果が凄いですね❗️ 最近こんな数字をみたことがない」
「動体視力、夜間視力と視野角度が20代30代の若者と同等の数値です⁉️」
「小倉さん、 何かやっているんですか?」
どうやら私の視力測定結果の数値が特別だったようです。
平均値とか比較する値を持たない私は何のことだか分かりかねていました。
検査官は続けます。
「高齢者(70歳以上)の動体視力平均値は0.1で、夜間視力も同じ0.1です」
「そして高齢者の視野角度の平均値は60度くらいと言われます」
「小倉さんのそれは如何に突出しているか分かりますか」
特別自覚は無いのですが・・・、
思い当たる節としては、若い頃は空手をやってましたし、社会人になってからスキー、テニスなどやってました。
ですから、動体視力に関わる視野、判断力と瞬発力は鍛えられていたかもです。
以下、動体視力を解説しますので(特に高齢の方は)参考にしてください。
『動体視力とは移動する1つの目標物を視線を外さずに持続して識別する能力のことです。
動体視力は次の2つに分けることが出来ます。
● KVA 動体視力:前後方向の動きを識別する能力
● DVA 動体視力:横方向の動きを識別する能力
車の運転に例えれば、遊んでいる子供のボールが路地の横から飛び出してくるのを素早く認識するのがDVA動体視力、右折する時に、反対車線を前方から走ってくる車の距離感をつかむのがKVA動体視力にあたります。
動体視力は年齢とともに低下します。
一般的にピークとなる20歳前後に0.8前後あったものが徐々に衰え、40代からは衰え方が速くなり、60代から急激に衰えます。
平均的な70歳以上の人の動体視力は0.1前後まで低下しています。
そのため、70歳以上の運転者が運転免許を更新する場合に義務付けられる 高齢者講習では、運転適性検査の一つとして「動体視力検査」が実施されます。
これは、近年高齢のドライバーが動体視力低下によって起こす事故が増えているためです。 最近の研究では、動体視力の衰えが、老化の始まりとなり、 さらに老化を促進する要因だと言われています。 視覚能力が衰えると、周りの状況を瞬時に判断できなくなり、動きが遅くなったり、 スムーズに動けなくなります。
そのことが、老化を促進することにもなります。 』
低下した動体視力は、眼筋の衰えが原因であることがほとんどなので、 年齢にかかわらず、トレーニングで取り戻せます。
できれば、低下する前に、トレーニングで動体視力を維持することを勧めます。
加えて、“夜間視力“に触れておきます。
暗所での物の見え方を夜間視力と呼びます。
静止視力よりも低下するケースが一般的で、矯正視力1.0程度の人が夜間視力になると0.8程度になると言われます。
夜間視力は、加齢とともに衰えてきます。
これは、主に緑内障や白内障などの目の疾患による視力低下が原因です。
平均的に、70歳以上の人の夜間視力は0.1前後まで低下しています。
“夜運転するのが怖い“と感じる人は夜間視力が低下していると考えるべきでしょう。
序でに、老眼にも触れておきましょう❣
老眼とは、加齢とともに目のピント調節能力が低下し、見づらくなることを言います。
人の目は、レンズの役割をする“水晶体”を“毛様体筋”という筋肉が引っ張ったり緩めたりすることでピントを合わせています。
しかし、加齢とともに水晶体に弾力がなくなり、筋肉の調節力も落ちてくると、うまくピントを合わせることができなくなってきます。
早い人は40代で視力低下が現れます。
但し、老眼は運転に支障をきたすことはありません。
ですから運転免許証書換えに関わる問題ではありません。

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