
【パウル・クレー作 ”北方のフローラのハーモニー”】
静岡市美術館で6月7日から始まる催事のご案内です。
静岡市美術館開館15周年を記念してビッグな展覧会が来ます。
パウル・クレー展 創造をめぐる星座

この世では、私を理解することなど決してできない。
なぜなら私は、死者たちだけでなく、未だ生まれざる者たちとも一緒に住んでいるのだから。
スイス生まれの画家パウル・クレー(1879-1940)のこの言葉は、彼の作品を売り出した画廊の販売戦略に用いられ、孤独に瞑想する芸術家としてのイメージを広めました。確かに、詩情豊かなクレーの作品は謎めいているかもしれません。しかし同じ時代を生きたほかの多くの前衛芸術家たち同様、クレーもまた、仲間たちと刺激を与えあったり、夢を共有したりしながら、困難な時代を生き抜いたひとりの人間でした。
本展は、スイス・ベルンのパウル・クレー・センターの学術協力のもと、同センター、バーゼル美術館、日本各地の美術館から集めたクレー作品約60 点を核に、カンディンスキー、ピカソ、ミロなど同時代の芸術家たちの作品を加えた約110点で、クレーの生涯にわたる創造の軌跡をたどります。彼を取り巻く社会的な状況も視野に入れることで、多くの人や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直す機会となることでしょう。
【パウル・クレー(1879-1940)】

音楽一家の子としてスイス・ベルン近郊の町に生まれる。画家になるべくミュンヘンに移り、1912年にカンディンスキーら青騎士の展覧会に参加。1914年にマッケ、モワイエとともにチュニジアを旅行し、日記に「色彩が私を捉えたのだ」と記す。第一次世界大戦における友人の死と従軍を経て、1921年からバウハウスで授業を行う。1933年末、ナチ政権の迫害を受けベルンに移住。以後、アメリカでの評価を確立するも1940年に没する。

【日本初公開作品 ”周辺に”】

【蝶の踊り】
“静岡市美術館”が全国巡回の最終会場です。
パウル・クレーファンは必見でしょう。
コメント