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川瀬巴水

川瀬巴水

駿府博物館に川瀬巴水版画展を訪ねて来ました。
“昭和の歌川広重”と称される川瀬巴水の作品は、光の捉え方からグラデーション描写まで、まるで水彩画か油彩画を観ているような! とても木版画とは思えない緻密で繊細で柔らかな色彩表現に感動します。

川瀬巴水の作品に関するこんな逸話があります。
『今から32年ほど前の1983年。銀座にある老舗の画廊を、ジーンズ姿のアメリカ人の若者が訪ねます。彼は『川瀬巴水(かわせはすい)』の絵を食い入る様に魅入ったあと一枚購入して帰ります。暫くすると、彼の会社の秘書から「店に展示してある川瀬巴水の絵を全部売って欲しい」との連絡が入ります。彼の会社は『アップル・コンピューター』 ・・・川瀬巴水の絵に魅了されたのは、あの独特の審美眼を持つアップル・コンピューターの創始者にして伝説の経営者"スティーブ・ジョブス"でした。』
川瀬巴水


版画ならではこその"降雪""降雨"の表現、版画と思えない光と色彩の濃淡表現。
巴水を「昭和の広重」と言いますが、僕は川瀬巴水の多岐多彩な木版画技術と表現力は歌川広重のそれを凌駕していると思います。

川瀬巴水の作品を何点かご覧頂きます。

見事な色彩とグラデーション
川瀬巴水

木版画と思えない、僅かな光を捉える
川瀬巴水

驚くほど緻密で精巧な描写
川瀬巴水

鋭い観察力と大胆な切り口
川瀬巴水
この作品は大変な人気が出て再版再版を重ねて 3,000枚刷られました。

日本全国をスケッチ旅行している川瀬は静岡県内でも多数の作品を残しています。
↓ 西日本シリーズで描かれた“浜名湖新居の町”。
川瀬巴水

展示作品点数が多く見応えがありました。
画家、版画家、写真家にとっても参考になると思います。
芸術を愛でる方には是非観ていただきたい展示会です。

6月7日まで展示されているので時間が取れる方はお出掛け下さい。


駿府博物館の所在地は、以前のR1沿いから現在は登呂に在るSBS本社脇に移りましたのでお気を付け下さい。
このビルの西隣です。
川瀬巴水


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