【豊橋 二川宿本陣】
豊橋(PULLMAN)を訪ねた帰りに、二川宿本陣資料館を訪ねてみました。
3月にご案内しました通り、豊橋市美術博物館は来年9月まで1年半、改修工事のため休館しています。
その間豊橋市は、二川宿本陣資料館を美術芸術展会場として利用します。
早速、先日ご案内しました『こわい絵展』を訪ねてきました。
お子さんを対象にした夏休み企画展です。
一点、私が興味を持った展示品がありました。
歌川広重作「東海道五十三次乃二川」
東海道膝栗毛の一場面、弥次さん喜多さんが幽霊に見えた洗濯物に驚く姿が描かれています。
歌川広重はこの類の版画も多数残しているのです。
8月28日まで開催していますので、興味ある方は出掛けてみては如何でしょう。
さて、今回は初めて覗いてみた“二川宿本陣“を紹介してみます。
【本陣と旅籠】
旅籠は、江戸時代に一般庶民が旅の途中などに利用する宿泊所です。
対して本陣は、大名・幕府役人などの要人が利用する宿泊所でした。
江戸時代後期、東海道の宿場には111軒の本陣がありましたが、
現存するのはここ“二川宿本陣“と“草津宿本陣“の2ヶ所だけです。
本陣の資料を読んで、僕としては大変嬉しいことを知りました。
二川宿本陣を文化4年(1807)から明治3年(1870)廃止されるまでの63年間営んでいた馬場彦十郎。
彼は武田信玄の家臣で、武田四天王の一人に数えられた馬場美濃守信房の流れをくむ人物でした。
3年かけて改修工事で復元された本陣は、江戸末期(安政年間)の最も整備された時代の姿が蘇っています。
中山道の妻籠・馬籠・奈良井など江戸時代の建物をたくさん訪ねていますが、ここ二川宿本陣のスケールはズバ抜けて大きく立派な建物です。
併せて本陣脇に復元されてある旅籠「清明屋」、こちらも大変立派なもので江戸時代の様子が伺えます。
“二川宿本陣“と“旅籠「清明屋」“、歴史に興味ある人も無い人も、一度は訪ねてみる価値があります。
こわい絵展開催中に二川宿本陣資料館にお出掛け予定がある方に招待券をプレゼントします。
数に限りがありますので受付順とさせて頂きます。
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