【葉祥明作　《Rosy Evening　～バラ色の空～》】


掛川市二の丸美術館での催事ご案内です。

『葉祥明原画展　しあわせの小径へ』


既に(7月22日〜)開催されている掛川市二の丸美術館開館25周年記念の特別企画展です。
僕も昨日掛川市二の丸美術館に行って来ました。

1973年『ぼくのべんちにしろいとり』でデビューした葉祥明(よう・しょうめい)。

『詩とメルヘン』『いちごえほん』でメルヘン作家として広く知られるようになりました。
また近年は小説『東京タワー』(リリー・フランキー著)で引用された「母親というものは」などにより詩人としても知られています。

半世紀に及ぶ創作活動では、平和や環境問題を扱った作品から人間の心に寄り添うメッセージ性のこもった作品まで様々なテーマに取り組んできました。
テーマは異なりますがそこに共通するのは、生きる喜びや幸せを伝えたいという葉祥明の思いです。
優しい色彩で空や海、大地などを描いた叙情的な作品は見る人を穏やかな気持ちへと誘います。

　

本展は、北鎌倉 葉祥明美術館のご協力により絵本原画をはじめ油彩画、詩作品まで幅広く葉祥明の世界をご紹介します。
さらに、新作『とべ！ジェイムズ』の原画を初めて展示します。
氏の50年の足跡をたどりながら優しくあたたかな空間で、心豊かなひとときをお過ごしいただければ幸いです。



葉祥明の名前は知らなくても、彼の作品は詩集・絵本などで目にしていることでしょう。
葉祥明の作品(絵・詩)が100点ほど展示され、絵本も閲覧できるよう添えられています。
夏休みも後半に入りました、お子様と一緒に出掛けて葉祥明の絵に癒されてみませんか。





【葉祥明の画風(スタイル)】
葉祥明の作品は美しい自然の風景画で知られています。
広々とした草原と透明感あふれる青空に、家や木、人や動物などが点在している風景が特徴です。
鮮やかな色彩によって、広々とした風景をシンプルに描きます。


祥明の絵本を作る時のこだわりは「しっかり考えられた構図、柔らかいタッチ、きちんとしたデッサン、豊かなイメージの世界、そして深い主題をシンプルに描くこと」。
彼の絵に特徴的などこまでも広がる地平線は、彼の原風景である故郷の熊本・阿蘇から来ており、阿蘇は彼の絵の核になる部分、スピリットの場所だと語っています。