
【トンカツの"とんひろ" 大正ロマン調の店内】
訃報です。
浜松一美味しい、そして僕たちが最も好きなトンカツの店“とんひろ”。
“とんひろ”のオーナー、手塚さんが先月亡くなりました。
死因は癌(骨肉腫)で、享年75歳でした。
【骨肉腫】
骨肉腫は骨に発生する悪性腫瘍の中で最も頻度の高い代表的な癌です。
10歳代(思春期)に発生しやすい病気ですが、約3割は40歳以上でも発生します。
日本でこの病気にかかる人は1年間に200人くらいで、非常にまれな部類に入ります。
骨盤や背骨に発生した場合は、表面から腫れが分かりにくいため、診断がつくまでに大きくなっていたり、
麻痺が出るまで気がつかなかったりすることもあります。
手塚さんの場合は、肘に腫瘍が出来ましたが当初は癌が疑われず、見付かるまでに時間がかかりました。
癌発覚後1年で(先月)手塚さんは力尽き帰らぬ人となりました。
味作りには執拗なまでに強い拘りを持って妥協を許さなかった手塚さん。
だからこそ、あの美味しいトンカツを提供してくれました。
手塚さんは、よくご家族でSceneに来て下さいました。
味を極める手塚さんが、Sceneを気に入って下さったのです。
味作りのプロが、Sceneを気に入って通ってくれたことが嬉しかったです。
その手塚さんが居なくなってしまい本当に残念でなりません。
手塚さんが作り上げた“とんひろ(トンカツ)“の味はどうなってしまうのだろうか❓

今日、今年になって初めて“とんひろ”に行って来ました。
大丈夫です、息子さんがお父さんの後を継いで味をしっかり守ってくれていました。


その証に、お父さんから息子さんへ味を受け継いで1年になりますが・・・、
今でも開店時間(11時半)前から待ち行列ができ、
閉店時間(14時)まで満席状態が続いていました。

”とんひろ”の灯は決して消えません。
息子さんが受継ぎ益々照り輝きます。
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