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アメリカンコーヒーの誤解

最近の喫茶店(特に珈琲専門の店)では珈琲メニューが大変充実している。
専門店となるとブレンドとストレート系合わせて15~20種類くらい揃えている店も多い。
その昔、喫茶店での珈琲メニューといえばブレンドとアメリカンくらいであった。
今でもSceneにみえるお客様でメニューを見ないで「ブレンド!」とか「アメリカン」と注文される(主にご年配の)方が時々おられる。

では“アメリカン”ってどんな珈琲だろうか?

アメリカンコーヒーの誤解

アメリカの珈琲のルーツを手繰ると西部劇時代に遡る。
カウボーイたちは珈琲の生豆を持って移動していた。
彼らは珈琲が飲みたくなると、生豆をフライパンで煎り香りがたち始めて薄っすら色付いた頃に拳銃の肢の部分で豆を砕き水が入った鍋に入れ火に当てて珈琲を煮出していた。
出来上がった珈琲は、色は器の底が見えるほど薄く味は酸味が強い。
これがオールドアメリカの珈琲でありそのルーツである。

この珈琲を日本では何時頃からか“アメリカンコーヒー”と呼び、その定義を曖昧な表現で“薄いコーヒー”とした。
これが誤解を呼ぶことになる。

浅煎りに仕上げると確かに色は薄いが、酸味は強くカフェインも濃い!ストロングなコーヒーなのである。
カフェインは浅煎りだとしっかり残り深煎りにするにしかがって徐々に消えていく性質がある。
カフェインに反応する体質の方とか、カフェインが苦手とおっしゃる方が薄いコーヒーだからとアメリカンを頼まれたとしたら大きな誤りである。

つまりアメリカンコーヒーとは、“色が薄くカフェインが濃く酸味が強いコーヒー”のことを言いう。
これを正確に定義づけるならば、“浅煎りの珈琲”と言うことになる。


書き足しておくと・・・
“アメリカンコーヒー”は和製英語で国内では当り前に使われているが、海外では全く通用しない!


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