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没後70年 吉田博展

6月19日から開催される静岡市美術館の催事ご案内です。

美術館催事情報3連続❕
季節替わりに合わせて各美術館で展示替えです。

没後70年 吉田博展

福岡県久留米市に生まれた吉田博は若い頃から洋画修業を始め、当時の日本人としてはまれな、幾度もの海外体験を通じて東西の芸術作法を見つめ、己の技に磨きをかけました。
明治から昭和にかけて、風景画の第一人者として活躍した博は、西洋の写実的な表現と日本の伝統的な木版画技法を統合した新しい木版画の創造をめざしました。

一貫して風景に取材、自然に飛び込み融合することで体得した自然観と、欧米の専門家をも驚嘆させた高い技術をもって、制作を重ねました。
水彩、油彩で才能を発揮していた博が木版画を始めたのは49歳の時。
西洋画の微妙な陰影を版画で表現しようという前代未聞の挑戦でした。
博が追い求めたのは版画を使って水の流れや光のうつろいを驚くほど繊細に描くことで、その緻密な超絶技法は世界の目を驚愕させます。

世界各国を旅し、雄大な自然をとらえた吉田博のみずみずしい木版画は、アメリカをはじめ海外で早くから紹介され、現在も高い評価を得ています。
イギリスのダイアナ妃や精神科医フロイトに愛されたことでも知られています。
日本に生きる画家として、世界に対抗しうるオリジナルな「絵」とは何かを模索し続けた末に生まれた、新しい木版画をご覧いただきます。

没後70年 吉田博展

没後70年 吉田博展 没後70年 吉田博展

没後70年 吉田博展



博の作品は、時事刻々微妙に変化する光、静かに流れる空気を見事に捉えて表現します。
皆さんが持っているであろう木版画作品の概念を覆えすほどの異次元作品です。
この機会に是非静岡市美術館を訪ねて、吉田博の木版画作品を貴方の眼で目撃して下さい。


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