ヴィンテージワインは長い年月寝かせば寝かすほど味により深みと広がりが出てきます。
珈琲豆もワインと同じ考え方で、良質の生豆が収穫された年(ヴィンテージ)の生豆を長い年月寝かすことで味に深みが出て柔らかくなる、と考えた方がいます。
私もお逢いしたことがある、銀座8丁目"カフェ・ド・ランブル"のオーナーだった故関口一郎さんです。
(以前にブログで紹介したことがあります)
⇒ https://sceneblog.hamazo.tv/e8751509.html
関口さんは質の良い豆が手に入るとその一部を20〜30年倉庫に寝かせてから焙煎して"オールドコーヒー"の名前でメニューに載せていました。
私もこのコーヒーを飲んだことがありますが、80ccほど抽出してデミタスカップで出してくれて、値段はたしか一杯1,500円だったと思います。
非常に濃く抽出してくれますが深みがあって柔らかな風味だったと記憶しています。
で、私も関口さんの真似してオールドコーヒーを試してみることにしました。
開店の年(2001年)にマンデリンとグアテマラを1キロだけ保管しました。(冒頭の写真)
あれから丁度20年、今日マンデリンを焼いてみました。
さて、どんな味に仕上がっただろうか❗️ 楽しみでもあり、不安でもあり・・・、
3、4日経って豆が落ち着いたところで淹れて飲んでみようと思います。
【生豆の状態での比較】
左がニュークロップ、右が20年前の生豆。
20年前の古い豆は枯れ切ってカサカサ❕
【焙煎後の豆の比較】
左がニュークロップ、右が20年前の生豆。
豆面を見ると左(ニュークロップ)の方がより光沢がありますが、これは新しい豆の方が脂分が多く含まれていることを意味します。
コクと力はやはり新しい豆の方に分があるようです。
珈琲豆は生豆の状態で、ニュークロップでは含水率が3〜4%あります。
これが20年前の豆となると恐らく含水率が1%位になっていると思われます。
ですからこの豆を焙煎するのには大変気を遣いました。
一爆ぜと二爆ぜはニュークロップとほぼ同じタイミングで聞けたので焙煎は上手く出来たと思います。
お客様に提供出来るような味に仕上がっていたらSCFのメンバーと一緒にオールドコーヒーを楽しもうと思います。
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