豊田市美術館サポーター活動(展示ご案内)です。
観る者をジーっと見つめ返してくる個性的で印象深い絵画。
初めて奈良が描く人物の表情に出逢った時、その強烈な個性に衝撃を受けました。
彼が描く人物画を観ているとついつい睨めっこしてしまう、そんな経験を持つ人が多いのではないだろうか。
奈良美智の絵画展が豊田市美術館にやって来ます。
色彩を繊細に塗り重ねて描く瞑想的な絵画を中心に、観る者を内省へと導く精神性を備えた作品。
国籍や文化的背景を問わず世界のアートシーンで高く評価されている奈良の芸術。
奈良美智本人がこの美術展への思いを次のように述べている。
『10代の頃から集め始めたレコードや昭和風な人形たち、本棚の中の思い出深い書物。そして80年代から始まる自分の絵画史だ。世界に散らばっている、自分が思うところの代表作をここに集めてみることにした。そこに最新作を加えて展示を構成する。1987年、県立芸大の大学院から旅立ってちょうど30年目の2017年。この展覧会自体が自分にとっての遅すぎる卒業制作のような気もする。それは、これから作家としての自信と誇りを持って生きていくための決意表明でもあるのだ。』
展覧会のタイトル"Yoshitomo NARA for better or worse"に奈良美智の揺らぐ心境が見え隠れします。
一見の価値あります。奈良美智ファンには特に観て頂きたい小倉お勧めの美術展です。
展示期間は長く、2ヶ月以上(7月15日~9月24日)開催されます。
今年も酷暑の予報が出ていますし、美術館内の涼を求めながら美術鑑賞にお出掛け下さい。
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