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UCC インスタントコーヒー “The Blend 117”

Sceneを利用されるお客様からこんなリクエストがありました。
「家で時々飲んでいるインスタントコーヒーをマスター飲んで評価してみて。」
常々Sceneの珈琲を愛飲下さる方ですがご自宅で豆がなくなるとこれを飲んでいて、なかなかいける味ではないかと感じて私のところに尋ねてみえました。

誤解のないように! 普段私はインスタントコーヒーを口にすることはありません。
今回のようにお客様から珈琲に関する質問・リクエストがあった場合に、珈琲を生業とする者としてあらゆる質問に答えられるように心掛けていますし、4,5年に1度は最新のインスタントコーヒーも後学のために試すことにしています。

リクエストのあった対象コーヒーはUCC上島珈琲の"The Blend 117"。
UCC インスタントコーヒー “The Blend 117”
ブラジルとコロンビアのブレンドで、117は開発コードで特別意味はないようです。
粒子が大粒なので製法はフリーズドライ(凍結乾燥)です。

①湯を少量注ぎ粉末をペースト状にしてから溶かして作る。
②湯を普通に注ぎ溶かして作る。
③熱湯を一気に注ぎ溶かして作る。
以上の3通りの方法で淹れてみました。

UCC インスタントコーヒー “The Blend 117”
UCC インスタントコーヒー “The Blend 117”UCC インスタントコーヒー “The Blend 117”

リクエスト頂いた方は①で淹れているとのことです。
フリーズドライ製法の場合私は③を推奨しています。
淹れた直後は③が芳醇な香りが立っていました。風味は何れも似たり寄ったりです。
冷めてから飲んでみました。何れも味に差は出ませんでした。

で、このコーヒーの味の評価は・・・・・、
「良くも悪くも普通にインスタントコーヒーの味でした。」
と、リクエスト下さった方にお答えしておきます。



【インスタントコーヒーを飲まれる方にワンポイントアドバイス】
インスタントコーヒーには二通りの製法があります。
①スプレードライ(噴霧乾燥)製法
抽出されたコーヒー液を噴霧して熱風で乾燥させて作ります。
粒子が細い(微粉末の)インスタントコーヒーはこの製法で作られます。
②フリーズドライ(凍結乾燥)製法
抽出されたコーヒー液を-40℃で瞬間冷凍させ砕いて乾燥させて作ります。
粒子が粗い(大粒の)インスタントコーヒーはこの製法で作られます。
両者の味比較では②フリーズドライの方が優れている(美味しい)と一般的に言われます。

②のコーヒーの美味しい淹れ方のコツは、熱湯で一気に淹れて作ること。
瞬間冷凍で作られているので、戻す時はその逆に瞬間解凍することで風味が瞬時に蘇るとされています。少なくとも香りはこの方法が一番良く立ちます。
メーカーの解説でも「熱湯で淹れて下さい」とコメントされているのはそんな理由からです。


以上、インスタントコーヒーのミニミニ講座でした。

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