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宝剣岳

宝剣岳
 【宝剣岳】

木曽駒ケ岳一帯で特に登山者が憧れて目指す頂きがある。
全般になだらかな稜線の山が多い木曽駒ケ岳山塊の中で異色の存在の宝剣岳である。
岩稜(巨岩の塊)の峰で険しさが際立ち特にアルピニストの気を引く山である。
標高も中央アルプス最高峰木曽駒ヶ岳(2,956m)に次ぎ2,931mと二番目の高さだ。

太古の昔中央アルプス(木曽山脈)辺りは硬い花崗岩質の平らな地形だったが、(木曽川と天竜川の)二つの大河の浸食作用によって形成され山体は比較的緩やかな傾斜構成が多い。
ところが、宝剣岳を含む千畳敷カールを取囲む一帯の山だけは急峻な地形構造をみせる。
氷河期に成長した氷河によって押込まれて出来たカール状の縁に切り立った岩稜!
その最高峰が宝剣岳である。


今回登った木曽駒ヶ岳と宝剣岳。
STC仲間の中でこの山の頂きに立っていない人の方が少なく立ち遅れ感が否めない。
で、特に宝剣岳は是非今年中にこの山に登っておきたいと思っていた。


宝剣岳
千畳敷ロープウェイ駅から登り始め、最初の壁"八丁坂"を登り切ると"乗越浄土"に到達する。
平地を暫く進むと道は二手に分かれ右に行くと中岳・木曽駒ヶ岳方面に向かい、左に進むと宝剣岳へと向かう。
登山者の殆ど(9割)は右の木曽駒ヶ岳方面に向かうが、一部の若者とベテラン風の強者は左に向かう。
宝剣岳
宝剣岳
【山頂へ最後の難所! 鎖に身体を預け、足を踏み外したら数百メートルの奈落の底へ】

左に向かう人の中に60代半ば過ぎの足元が覚束無いお爺がいた。
私のことである❕。
歳の所為もあるが最近脚力(体力)の衰退感を禁じ得ない。
余力がある今のうちにこの山の頂きに立っておかねば!
そんな気持ちに押されての登山でもあった。


宝剣岳
宝剣岳

宝剣の頂きを極めた時の気持ちは、筆舌に尽くし難し!
若干の恐怖感と気怠い疲労感の中この上ない達成感と喜びに全身満たされていた。

やっぱり登山は素晴らしい!


宝剣岳の本当の頂きは山頂に垂直に立つ縦長の岩の上のようである。
が、流石に私はその上に立つことは出来なかった。
そこに立つと西側と東側は数百メートル真下に落ち込んでいるので全身が竦むようだ。
ところが、猿のように身のこなしが軽い若者がいとも簡単にその岩の上に立ってみせた。
そのあまりの勢い良さに思わず写真を撮らせてもらった。
宝剣岳
(アップはご本人の了解済み)

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宝剣岳
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