
【郭公(かっこう) 別名を閑古鳥(かんこどり)と言う】
「閑古鳥」は「かっこう」の別称”だから、閑古鳥は実在する鳥、と言うことになる。
「かっこう」の鳴き声は格別もの悲しい印象に聞こえるようだ。
俳人松尾芭蕉も閑古鳥について句を詠んでいる。
『憂き我を寂しがらせよ閑古鳥』 松尾芭蕉
閑古鳥の鳴き声に同調して寂しい気持ちになる、
それが閑古鳥の鳴き声のようだ。
営業2回目の火曜日。
お客様の姿は、あちらにこちらに疎(まばら)に、
今日も店内は物悲しそうに閑古鳥が鳴いていた。
20年以上前、Sceneが開店した頃の店内の様子を思い出す。
ただ、開店当初と今とは店内の様子が明らかに違う。
カウンター席だけは、馴染みの親しい顔が埋めて賑やかである。

何年か後のScene店内の様子が被って見えた気がする。
カウンターを挟みながら、こちら側には私が、向こう側には・・・、
Sceneの珈琲を愛でてくれる客、気の置けない極々親しい仲間が集う。
趣味の話題、世間の話題、共通のテーマ・問題・課題などなど、
取り留めの無い話を交わし合いながら談笑して至福の時が流れる。
私が想い描く、Sceneの最終的な姿である。
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