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ヴラマンク展 絵画と言葉で紡ぐ人生

県東部への旅の帰りに静岡市美術館に寄って『ヴラマンク展』を観てきました。
静岡市美術館サポーター活動報告です。

ヴラマンク展  絵画と言葉で紡ぐ人生


モーリス・ド・ヴラマンクと言って僕が思い浮かぶことは、マティスやアンドレ・ドランらと立ち上げたフォービズム(野獣派)である。

"フォービズム"の名前はヴラマンクたちが付けたのではなく、ある評論家が彼らの絵を観て荒々しい筆使いと絵の具の原色をそのまま使う大胆さからフォーブ(野獣)のようだと評したことに由来する。
ヴラマンクはフォービズムの仲間とは3年共に活動したあと離れている。
その後セザンヌの絵に共感を覚えセザニアンとしてセザンヌの作品に影響を受ける。
ヴラマンク展  絵画と言葉で紡ぐ人生
ヴラマンク展  絵画と言葉で紡ぐ人生
その後一旦ピカソらのキュビズムに興味を示すが、すぐに反発して以降キュビズムを徹底して嫌うことになる。

今回の展示では、フォービズムから離れ始めた1907年頃から最晩年(1958年)までの作品76点が展示され、グループに属することなく独自の画風を切り開いていったブラマンクの世界を垣間見ることが出来た。

ヴラマンク展  絵画と言葉で紡ぐ人生
暗いトーンに抑制された色調や、スピード感あるタッチはゴッホや佐伯祐三に通じるものがある。
描き跡をよく見ると、筆を使わずチューブから搾り出した絵の具をキャンバスに直接塗りつけているのが見て取れる。
彼の描写方法の野獣的大胆さは最後まで失われることはなかった。
ヴラマンク展  絵画と言葉で紡ぐ人生


『ヴラマンク展』は9月24日(月曜)まで静岡市美術館で開催されています。
ヴラマンクの作品がこれ程の点数一堂に会することはなかなかありません。
この機会に訪ねてみては如何でしょうか。


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