珈琲・紅茶専門店“Scene”からの情報発信の場! “Scene”ご利用者のコミュニティー (安らぎと寛ぎの空間“珈琲・紅茶専門店 Scene”に集う仲間のための情報発信の場として当ブログ運用を試みます。)

フォーヴィズム(野獣派)

美術展情報が続きます。

エゴン・シーレ展と並んで、今年最も気になっている展覧会があります。

その美術展に触れる前に・・・、
絵画がお好きなアートファンの皆さんに問題です。
⇩ これらの絵画は誰の作品でしょう?

フォーヴィズム(野獣派)
【豪奢、静寂、逸楽】
ポール・シニャックの絵、ではありませんよ。

フォーヴィズム(野獣派)
【白とバラ色の頭部】
キュビズム絵画ですね。

フォーヴィズム(野獣派)
【コリウールのフランス窓】
抽象絵画は誰が描いた絵か分かり辛いですね。

フォーヴィズム(野獣派)
【オレンジのあるヌード】
墨と切り紙を貼った絵ですが、娘の作品ではありません。

フォーヴィズム(野獣派)
【読書する女性】
カミーユ・コロータッチの絵ですが、コローの作品ではありません。

フォーヴィズム(野獣派)
【赤の大きな室内】
この作品は有名ですね❣ 誰の絵かお分かりになるでしょう。

フォーヴィズム(野獣派)
【帽子の女】
背景と言い衣装の色と言い肌の色と言い強烈で衝撃的な色使いですね❢❢
この絵を展覧会で観た批評家ヴォークセルは、“Les Fauves“と叫びます。
フォーヴィズム誕生の瞬間です。


さてこれらの絵は誰が描いたのだろうか、貴方は幾つわかりましたか?

答えは・・・、
全てアンリ・マティスが描いた絵です。
フォーヴィズム(野獣派)の代表的な存在であるマティスですが、彼が野獣派として活動したのは3年間だけで、その後は点描画(新印象主義)、具象画、抽象画、キュビズム、フォーヴィズム、そして彫刻、フレスコ画、切り紙絵、ステンドグラス・・・、
常にあらゆるジャンル、あらゆる手法に挑戦し続けて吸収していった、それがアンリ・マティスです。


では、『マティス展』をご案内します。

フォーヴィズム(野獣派)

この展覧会も“エゴン・シーレ展”と同じ東京都美術館で開催されます。
開催期間はシーレ展の後、4月27日〜8月20日です。


独特の色使いからフォーヴィズムを生み出して色彩の魔術師と言われた若き天才画家マティス。
その後40代で抽象画、そしてキュビズムを吸収し、50代では具象画に回帰する。
60代では体力のハンディから新たな手法“切り紙絵“を切り拓き、最後に到達した油彩画。
様々な手法を試みては吸収していくマティスが、最後まで首尾一貫して貫いたのが色遣いへの拘りだった。
“色彩の魔術師“と呼ばれる由縁である。


アンリ・マティスの変遷がよく分かる今回の“マティス展”。
この機会にマティスファンは是非出掛けるべきでしょう。


同じカテゴリー(美術館 案内)の記事
ゴッホ展
ゴッホ展(2025-02-24 21:53)

トヨタ博物館
トヨタ博物館(2025-02-22 20:53)

珪砂
珪砂(2024-12-14 21:17)

山口剛の現在展Ⅱ
山口剛の現在展Ⅱ(2024-12-05 12:12)

コメント

名前
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
削除
フォーヴィズム(野獣派)
    コメント(0)